2018年1月16日火曜日

ドレミ? ハニホ?

リチャード・ロジャーズが作曲を担当した、舞台および映画の『サウンド・オブ・ミュージック』の中の人気曲、 ‘Do-Re-Mi’、すなわち『ドレミの歌』ってのを聴くたびに、階名ドレミを音名ハニホの意味で使ってる連中(ソルフェージュは「移動ド」ではなく、須く「固定ド唱法」によるべし、みたいな)に、「じゃあこれはどうすんだよ」って言いたくなります。

ハ長調(てめえらだって「ド長調」たあ言わねえじゃねえか)なら、そのままドレミで構わねえだろうけれど、この曲、主音が1音低い変ロ長調、 B♭なんですぜ。「おまえ、『シーはシータケのシー』とでも歌うってのかよ」……なんてね(しかもほんとは「シのフラット」だし)。

英語だから「ド」はどのキーでも長調の起点であり(短調なら「ラ」)、決った高さの音じゃなくて、決ってるほうは「C」。その決ったほうがすわなち階名じゃなくて音名であり、英語のアルファベットに対応するのが、日本じゃハニホ…ってことんなってるやつじゃねえかい。なんでそこだけイタリア風に「ド」だの「ラ」だのを音名に使うかねえ。それならそれで階名は「ヒフミ」とでもすりゃいいだろうに。……などと言うまでもなく、既に「イロハ」をそれに当ててんだから、ドレミ=音名ってのをやめちゃえばいいだけの話。

どこのどいつがこんな一貫性のないことを言い出し、どこのどいつがいつまでもそんな混乱状態を温存しようとしてるんだか。みんなか?……って、相変らずエラそうだけどさ。でも小中学校じゃドレミは階名としか習わなかったぞえ。俺だけであるわけはねえのに、なんでみんな平気なんだよ。

まあ、平気ってより、どうでもいいんですよね、皆さん。知ってます。毎度すみません。

因みに、昨春他界したペギー葉山は、この歌の日本語板では最も知られた歌詞を自らつけて歌い、それによって我が国におけるこの曲自体の知名度も一挙に上がったとのことですが(あたしは幼児期に NHK の『みんなのうた』で知りました)、階名ではなく音名としてのドレミに義理立てしたものか、原調の B♭ではなく C、ハ長調にしているようですね。しかし、音名でも階名でも、「ドーナツの『ド』」、「レモンの『レ』」、「みんなの『ミ』」……が、いずれも2つずつ上にズレちゃって、順に「ミ」「ファ」「ソ」……となっているのはまた夙に知られるところ。

やっぱり、またも「それがどうした」って話で恐縮の限り……。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。最近人間全体の知識量が増えましたね。上記指摘のヤカラみたいに、頭まで良くなったと思ってるのが、増えてます。ちゃんと頭使って思考しないと、麻原チャンに財産とられちゃうぞ。
    成田さんのお話、けっこうで御座いました。

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    1. 恐縮です。なんか真面目ですねえ。こちらもふざけてばかりでもないんですが。

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