さて、20回めの投稿で触れた ‘Good’ と ‘Bad’ という名字についてあれこれ読んでいたとき、前者の最高峰とも思しき ‘Best’ って名字に思い至り、その由来も確かめてみたところ、かなり意外な語源説が知れ、軽く驚いたのでした。てっきり「最良」「最高」かと思いきやそうでもなかった、ってなところでして。でもそのときは、とにかく何とか話を終らせないと、との了見から、まあほっとくか、と思っちゃって。
2018年11月28日水曜日
英語の名前とか……の補遺とか……
「英語の名前とか」などと題し、2ヶ月半あまり、21回にもわたって書き散した末、10日前に一応のケリをつけた一連の駄長文、毎回どうにも長くなっちまうもんで、書こうと思ってたけど敢えて省いたって話も少なからず。で、そのうちの1つに、その後も何となく気になってるやつがあり、今さらながらそれだけ記しとこうかと思い立ちましたる次第。毎度どうでもいい与太話で恐縮とは存じます。
さて、20回めの投稿で触れた ‘Good’ と ‘Bad’ という名字についてあれこれ読んでいたとき、前者の最高峰とも思しき ‘Best’ って名字に思い至り、その由来も確かめてみたところ、かなり意外な語源説が知れ、軽く驚いたのでした。てっきり「最良」「最高」かと思いきやそうでもなかった、ってなところでして。でもそのときは、とにかく何とか話を終らせないと、との了見から、まあほっとくか、と思っちゃって。
この名字の人で唯一想起されるのが、デビュー直前のビートルズをクビになり、 Ringo Starr こと Richard Starkey とすげ替えられた Pete Best てえお人。その交代劇については夙にその経緯が語り尽されてはいるものの、どうやら「下手だったから」というのは誤伝の類いらしい……ってなことについては、以前書き散らしましたが、それはさておき、その ‘Best’ 姓についてのちょっと意外な話。
さて、20回めの投稿で触れた ‘Good’ と ‘Bad’ という名字についてあれこれ読んでいたとき、前者の最高峰とも思しき ‘Best’ って名字に思い至り、その由来も確かめてみたところ、かなり意外な語源説が知れ、軽く驚いたのでした。てっきり「最良」「最高」かと思いきやそうでもなかった、ってなところでして。でもそのときは、とにかく何とか話を終らせないと、との了見から、まあほっとくか、と思っちゃって。
2018年11月18日日曜日
英語の名前とか(21 ‐ 終)
結局20回で終らなかった英語の名字談義ですが、ともかくも「落穂拾い」を終えようと思います。
残る「落穂」の中には、米大統領史上随一の英雄(なのか?)の名字、 ‘Kennedy’ ってのもあるんですが、アイルランドおよびスコットランド発祥とは言い条、両者の家系に接点はないらしい。そこがちょいと謎だったりもするようで。大抵はアイルランド系と見られているようですが。
スコットランドとイングランドの境界辺りを発祥地とする ‘Kennedy’ が「深刻(ネクラ?)なやつ」というほどの名であるという一方で、ゲイル語の古い渾名 ‘Cinneididh’ ([スネディ]みたいな)こそ起源だとも申し、それは何と「醜い頭」てな意味だってんです。ほんとかしら。そのまま「ボサボサ頭」を指す ‘Roughhead’ って名字もありますけれど。
残る「落穂」の中には、米大統領史上随一の英雄(なのか?)の名字、 ‘Kennedy’ ってのもあるんですが、アイルランドおよびスコットランド発祥とは言い条、両者の家系に接点はないらしい。そこがちょいと謎だったりもするようで。大抵はアイルランド系と見られているようですが。
スコットランドとイングランドの境界辺りを発祥地とする ‘Kennedy’ が「深刻(ネクラ?)なやつ」というほどの名であるという一方で、ゲイル語の古い渾名 ‘Cinneididh’ ([スネディ]みたいな)こそ起源だとも申し、それは何と「醜い頭」てな意味だってんです。ほんとかしら。そのまま「ボサボサ頭」を指す ‘Roughhead’ って名字もありますけれど。
2018年11月16日金曜日
英語の名前とか(20)
早速ながら、「落穂」の残りを拾うと致します。前回挙げた「大小」関連の名字にちょいと倣って、互いに対比を成すが如き事例を少々。
Victor とか Neil とか、‘Young’ っていう名字の有名人ってのがいますけど、 ‘Old’ という名字だってちゃんとあるのでした。これが「若造」とか「老いぼれ」とかいうそのままの渾名なのか、見た目や性格が「青い」、「じじむさい」ってところから来てるのかはわかりませんが。どっちもありそうか。渾名由来とは限らないような気もするし。まあいいでしょう。
それにしても、「ヤング」ってえと「ビクター」だの「ニール」だのと、音楽関係しか知らねえのか俺は……と思ったら、70年代後半、アメリカの二枚目アフリカ系国連大使ってのもいましたな。イギリス訪問の折に「あんたらがアフリカ奴隷の卸元なんだよね」みたようなこと言って、現地で受けてたのを思い出しました。
Victor とか Neil とか、‘Young’ っていう名字の有名人ってのがいますけど、 ‘Old’ という名字だってちゃんとあるのでした。これが「若造」とか「老いぼれ」とかいうそのままの渾名なのか、見た目や性格が「青い」、「じじむさい」ってところから来てるのかはわかりませんが。どっちもありそうか。渾名由来とは限らないような気もするし。まあいいでしょう。
それにしても、「ヤング」ってえと「ビクター」だの「ニール」だのと、音楽関係しか知らねえのか俺は……と思ったら、70年代後半、アメリカの二枚目アフリカ系国連大使ってのもいましたな。イギリス訪問の折に「あんたらがアフリカ奴隷の卸元なんだよね」みたようなこと言って、現地で受けてたのを思い出しました。
2018年11月13日火曜日
英語の名前とか(19)
前回やりかけといて中断した「落穂拾い」の続きを。
早速ですが、体格その他の「大小」を表す渾名が名字となったという例もあり、 ‘Big’ もいれば ‘Little’ もいるという塩梅。ただし、前者に関しては ‘Bigg’ という表記が普通である上、その息子を指す派生形 ‘Biggs’ という事例が遥かに多いようではあります。
さらに、古文書の記載には、前回も触れた ‘Nash’ や ‘Rock’、それに ‘Dash’ だの ‘Tash’ だのという「木」に因む名字に絡んで以前述べた、‘de’ (= of) や ‘atte’ (= at the)の付された例も見られるとのことで、その場合は第2区分の「土地型」かとも思われるものの、中英語の時代にはもはや地形・地勢的要因とは無関係になっていたとのことです。
早速ですが、体格その他の「大小」を表す渾名が名字となったという例もあり、 ‘Big’ もいれば ‘Little’ もいるという塩梅。ただし、前者に関しては ‘Bigg’ という表記が普通である上、その息子を指す派生形 ‘Biggs’ という事例が遥かに多いようではあります。
さらに、古文書の記載には、前回も触れた ‘Nash’ や ‘Rock’、それに ‘Dash’ だの ‘Tash’ だのという「木」に因む名字に絡んで以前述べた、‘de’ (= of) や ‘atte’ (= at the)の付された例も見られるとのことで、その場合は第2区分の「土地型」かとも思われるものの、中英語の時代にはもはや地形・地勢的要因とは無関係になっていたとのことです。
2018年11月5日月曜日
英語の名前とか(18)
ちょっと立て込んでて、だいぶ間が空きました。
前回までは、英語の名字における第4の区分、先祖の渾名に由来するという事例のうち、「鳥」の名が名字になっているものをいくつか恣意的に取り上げた……つもりだったのが、多くは渾名由来ではなかったというのが実情。とにかくも、トリ系については何とか終幕には至ったという次第にて。
今回は、言わば落穂拾いとでもいった風情で、これまで触れていなかった部類についてまたも恣意的に述べ、それでこの「英語の名前とか」などという曖昧な表題の駄論群全体にも引導を渡してやろうとの所存……ではあるのですが、果してそうは行きますものやら。まあ何はともあれ、って感じで、とにかく書き継ぐことには致します。
前回までは、英語の名字における第4の区分、先祖の渾名に由来するという事例のうち、「鳥」の名が名字になっているものをいくつか恣意的に取り上げた……つもりだったのが、多くは渾名由来ではなかったというのが実情。とにかくも、トリ系については何とか終幕には至ったという次第にて。
今回は、言わば落穂拾いとでもいった風情で、これまで触れていなかった部類についてまたも恣意的に述べ、それでこの「英語の名前とか」などという曖昧な表題の駄論群全体にも引導を渡してやろうとの所存……ではあるのですが、果してそうは行きますものやら。まあ何はともあれ、って感じで、とにかく書き継ぐことには致します。
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